旅の記憶:WESTONS CIDER – Herefordshire UK

2019年1月20日、イギリス・ヘレフォードシャーにあるサイダーメーカー Westons Ciderウェストンズ サイダーを訪れた。


前日まで滞在していたサマセットを車で出発。

ブリストル海峡のRiver Severn河口にかかるセヴァーン橋を渡って、北上。途中、美しい森や小川、その景色に溶け込むように佇む家屋を眺めながら林の中を走り抜け、ウェストンズ サイダーに到着。

ウェストン家のサイダー製造の歴史は長く、その起源は1880年までさかのぼる。

17世紀に建てられたというファームハウスやサイダーミルで、5世代にわたり、約150年もの間、本物のサイダーづくりを追求してきた。


当日、私たちはCIDER MILL TOURサイダーミル・ツアーに参加した。

ツアーは、専門ガイドがサイダー製造の歴史や技術について解説しながら醸造所内を巡り、最後に同社の製品をテイスティングする、約1時間半の充実した内容。


工場裏手にある巨大なステンレスタンクの列。(大手サイダーメーカーである一面を目の当たりにする) ケグに詰めれられたサイダーは、3年間品質を保持できるという。

イギリス最大のオーク樽コレクションは一見の価値あり。(下から見上げるとオーク樽の大きさに圧倒される) ステンレスタンクで発酵させたサイダーを、その後、樽で熟成することもできるため、大量生産ながら、フレーバーに変化をつけた商品展開が可能。

Rogie’s Pigは、ウェストンズ サイダーが最初に所有した配送トラックのひとつ。


ツアーを終え、敷地内のレストランで食事し、ショップで買い物をする。

The Scrumpy House レストランは、地元食材を使ったアラカルトメニューを提供。(サイダー&フィッシュ&チップスを食す)

ショップでの買い物に迷いはない。サイダーミル・ツアーの試飲時に、すでに購入するサイダーの品定めはできている。


ウェストンズ サイダーの製品ラインナップはとても多いが、中でも、創業者の名を冠したHENRY WESTONSシリーズは、同社の看板銘柄といえる。「VINTAGEヴィンテージ」「STILLスティル」「PERRYペリー」など、非常に豊富な種類が揃う。(ツアーガイドもHENRY WESTONSシリーズについて熱心に解説していた)

しかし、私が最も気に入ったのは、CAPLE RD

CAPLE RD BREND NO.3は、ウェストンファミリーの5代目 Guy Lawrence氏の手がけたサイダーで、これまでの伝統を継承しつつ、現代的で先駆的なサイダーづくりを形にしたもの。

イギリスのビタースイートタイプの醸造リンゴ果汁をゆっくりと発酵させ、最長18ヶ月の熟成を行う。その味は「複雑」で「アロマティック」。「樽感」のあるフルボディな仕上りは、大変素晴らしかった。

Westons Cider

The Bounds, Much Marcle, Ledbury

2024.3.23 Ko HAYASHI