デフェカシオン Défécationには、多くのペクチンを必要とするため、 通常、生食リンゴや西洋梨の果汁では行われない。
シードルリンゴ Pomme à Cidreのペクチン含有量
Pectines Totales | Acides Pectiniques | Acides Pectiques | Protopectines | |
Fruit | 7,600〜12,800 mg | 990〜10,900 mg | 500〜1,300 mg | 1,930〜4,200 mg |
Moût | ー | 120〜1,200 mg | ー | ー |
フランスの生食リンゴのペクチン量(Pectines totales)は、2,000mg程度といわれる
リンゴのペクチン量とデフェカシオン適性を見積る
アルコールテスト Test à l’Alcool
試験管におけるシャポーブランの厚さから、タンクでのデフェカシオンの可能性を判断するためのテスト。 室温 20℃で行い、ネガティブの場合、タンクでのデフェカシオンは不可能。
方法
試験管に、果汁 2/3 : アルコール 1/3 を混ぜ、約5分間待つ。 シャポーブランの割合(%)にて、果汁のポテンシャルを測る
* アルコール : Solution de Méthanol メタノール溶液 à 1% Acide Chlorhydrique 塩酸
判断
澄んだ状態 = ペクチン不足で、デフェカシオン能力はない → デブルバージュを行う
少しゲル化し、散光 = 僅かなペクチン量で、デフェカシオン適性は低い
ゲル状の栓 = ペクチンが存在し、デフェカシオンに適する → タンクで成功すれば、良いデフェカシオンとなる (失敗した場合、多くのペクチンを除去するため、強いフィルトラシオンが必要となる)
リンゴのペクチン「量」は、品種によって異なる
*搾汁前に行うキュバージュ Cuvageは、果実(果肉・果皮)のペクチン溶出を促すといわれる
2022.3.26 Ko HAYASHI
Photo:Démonstration de récolte mécanique des pommes BEUVRON-EN-AUGE 2015.10. 村のリンゴのお祭りで、収穫作業のデモンストレーションをする、シードル・カルヴァドス生産者 La Ferme du Bout du Chemin。 この収穫機は、手で拾うよりも確かに早い。 ただ、マシンの操作は、 楽には見えなかった。