昨冬の休眠期における、当果樹園の伐採・移植を伴う改植作業にて、その存在が不明となっていたリンゴ 「Esopus Spitzenburg エソパス スピッツェンバーグ」
そして先日、「Esopus Spitzenburgではないか」と疑わしき幼木に着いていた果実は、間違いなくEsopus Spitzenburgであることを確認しました。
“Spitz” スピッツは、18世紀後半、アメリカ・ニューヨークで生まれた品種。 小さな黄色い斑点のある鮮やかな赤色のリンゴで、果肉は濃厚でジューシー。 紅玉の親であると考えられており、トーマス・ジェファーソンお気に入りのデザートアップルとしてよく知られ、アメリカのリンゴ栽培の歴史の中でもとても重要な品種。
フレカンフェルムのEsopus Spitzenburgは、農業分野に関わる遺伝資源について探索収集・特性評価・保存・配布・情報公開を行う「農業生物資源ジーンバンク」より、研究目的として穂木をいただき、接木したもの。 現在、「ジーンバンク」で保存していたEsopus Spitzenburgの遺伝資源は、何らかの原因で消滅したという。
規定により、この品種の穂木を他人に譲渡することはできないため、当園のリンゴ栽培が続く限り、大切に育てていきます。